自動車のボディは、見た目の良さだけでなく、より高速で快適な走りを追求し、空気力学や人間工学等の理論に基づいてデザインされています。
車両デザイン実習では、実際の車両の模型を製作しながら、車両デザインについて理論的に学びます。

車両を製作する上では欠かせない、金属加工技術と溶接技術を学びます。1人前になるには多くの経験を必要とする技術ですが、将来自分の武器として活用できるよう、コツコツと着実に身に付けていけるよう、丁寧に指導します。

FRP(繊維強化プラスチック:ガラス繊維で編んだ布を樹脂で固めて成形したもの。軽くて丈夫、どんなカタチにも成形できる超優れもの!)を使用して、フロントバンパーやリアバンパー、ボンネット、サイドステップなどを製作。学生自らデザインし、オリジナルパーツを完成させます。

スクラップに近い状態のクルマを、新車のような輝きと走りによみがえらせる、それがレストアだ。数え切れないほどの行程と時間を踏み、仕上がったクルマを目の前にしたとき、クルマを愛する素晴らしさ、例えようのない充実感が味わえるはずだ。
今年の学生達が実習に使っているのは、ランチァ・ストラトスというクルマ。
1973年に製造された、ディーノのエンジンを搭載したタイプで、 約500台しか製造されていない。
WRC(ワールド・ラリー・チャンピオンシップ)制覇を目指して開発されたストラトス。低くて、幅が広く、短いという特異なスタイルはカロッツェリア・ベルトーネの作で、まさに成層圏(イタリア語でstratosfera)から飛来したマシンであった。車体の寸法は、軽自動車並みのホイールベースにフェラーリ308GTB並みの幅を持ち、エンジンはフェラーリ・ディーノ246GT用の2418ccV6ユニットを搭載する。足回りは、各部にアジャスタブル機構を持ち、このクルマの素性をよく表している。
(1)塗装剥がし
このランチァはもともと緑色。なんと表だけでなく、裏も底もぜーんぶ・・・
キレイに丁寧に塗装を剥がすのには、相当な時間がかかったそうです。
塗装は・・・
下地:プライマー(サビ止め)
↓
FRP製造部分=FRPで修復
鉄 製造部分=パテ等で修復
↓
サフェーサー
↓
赤の塗装
(2)配線図製作
車体から取り出した配線を見て、各線の長さ・断面の太さ・中の線の数などから一本一本のSQ(スクエア:断面積)を確認。何色が何メートル必要なのか??など、細かい計算をしながら配線図を作っていく。
改造ポイントは4つ。今回はグループ4(ラリー時代)時代をイメージして作製。
(1)車体の色
緑→赤へ。JMCのイメージカラーでもあります。

(2)リアタイヤをワイドタイヤに

↑リアワイドタイヤ
(3)タイヤに合わせ、フェンダーをオーバーフェンダーに。
もともとのフェンダーを切り取り、FRPで作製。

(4)ルーフに空気口取り付け
屋根から室内に空気が通るように取り付けました。(ラリー仕様)








