8月某所
2008年7月 鈴鹿4時間耐久レースで見事、優勝したM-TECHレーシングの大西選手の独占取材が叶った。

大西選手はJMCの第15期卒業生で、本校としてもこれだけの凄いライダーが誕生してくれたのはとても名誉であり、誇りでもある。そしてなんと言ってもこれから続く後輩達へ、いい目標になるであろう。では早速インタビューへ。
JMCインタビュアー(以下、J) : 大西選手、優勝おめでとうございます!
大西選手(以下、大) : ありがとうございます!
J :いきなりですが、優勝したその瞬間の気持ちを教えて下さい。
大:えっ?その瞬間ですか?・・・う~ん、「勝ってしもたぁ~」って感じでしたねぇ。まさか勝てるとは想像(心の準備)してなかったので、「マジで?!」って感じでした(笑)
J:うぉーーーーって感じじゃなかったんですね(笑)では、ズバリ「勝因」は?
大:『チーム力』ですね。勝因はいろいろあるんですが、なんと言っても、監督の松本さんの人柄と思いがみんなに伝わってた事ですね。みんなバラバラなのに(チームは京都に在り、ライダーは関東と関西など)、それをうまくコントロールし、まとめてもらった事が大きな勝因ですね。手伝って頂いたスタッフの方々も含め、一丸となったから勝てたと思います。それと僕自身、まともな耐久レース出場は初めてだったので、タイヤのキープの仕方や鈴鹿の走り方、そしてなんと言っても最高のマシンを用意して頂いた事が大きかったです。

J:なるほど!そんな素晴らしいチームで勝てたのは最高に幸せなライダーですね。そもそも、この耐久に出るきっかけはなんだったのですか?オファー(レース出場への申し出など)のタイミングとか。
大:タイミング的には、レースの約2ヶ月前に日頃お世話になっているブリジストンの担当の方からお話しをもらったので すが、当初は「こんな間際では勝たれへん。もっと前もってじゃないと・・・」と思ってました(笑)でも4耐って8耐と併催なんで出るだけでもなんらかのアピールになるだろうし、相方の医王田(いおうだ)君のリザルトを見て、コイツとやったら勝てるな~と思ったんですよ。だって医王田選手って関東でめちゃめちゃ勝ちまくってる子なんで、最悪、勝たれへんかってもこの子から何か得るものがあればいいなとも思いましたね。
J:では何か得ることは出来ましたか?
大:ほんまに色んな事を学びましたが、その中でもタイヤ(キープの仕方)の使い方が一番ですね。僕はスプリントの経験がしかなかったので、タイヤの使い方が悪かったんです。M-TECHの松本さん(監督)からタイヤの使い方をとことん教わりましたね。あと余談ですが、相方(医王田選手)とは偶然を通り超えた繋がりがあったんですよ。例えば生年月日は2日違いで、お母さんの名前が同じで、4耐の予選順位(グループ分け)が同じだったり、それぞれのレース(各地方選手権で)同じような順位やトラブルに遭遇したり、おまけにゼッケンナンバー37(通常のスプリントレースでの)が同じだったり・・・。お互いにこの4耐で知り合ったので、それまではまったく知らない二人だったんですよ~。
↑大西選手(左) 医王田(いおうだ)選手(右)
J:じゃぁ、ライダーとしてのスキルアップが叶ったわけですね。しかもスピリチュアルな発見もありーので。それは江原さんに知らせた方がいいですよ。もしかしたら前世は兄弟だったりして・・・(笑)ところで、この「4時間」という時間の中で苦しかった事や困った事はありましたか?
大:う~ん、2回目のセッション(2回目の交代時)に凄いラップタイムを落としたんですが、それって予選タイムより6~7秒くらい遅く走っていたんです。ただそれは、監督の采配だったので僕はサインボードだけを見て2番手とのタイム差だけを気にし、自分のラップタイムは無視してゆっくりゆっくりタイヤを労わりながら走ってました。最終的に一番でチェッカーを受ければ「勝ち」なんで。でもそういう時に変な抜かれ方をするんですよ。安全に抜いてもらうためにラインをちゃんと外してるのに「ラインを空けろ!」みたいなポーズをとるライダーが中にはいて、そいう時はイライラしましたね(笑)

J:それこそが「チーム力」に繋がってるんですね。自分を殺(我慢)し、チームのために走るってとこが・・・。
そんな大型(身長が・・・)新人ライダー、大西選手ですが、レース(ライダー)をするきっかけは何だったのですか?
大:JMCです!
J:またまたぁ~(笑)気を遣わなくてもいいですよ(笑)マジで何だったのですか?
大:いやいや、ほんまですって(爆笑)マジでJMCがなかったら、僕は今、ここにいないですね。
J:そんな台本通りに言わなくってもいいですよ!
大:違いますって!マジですよ!別に田村先生ににゴマすってるわけでもなくてー(笑)ホントにそうなんです。JMCに行くきっかけは、自分の単車で走り屋してて自分でバラしたりしてたんですけど、その時は、バイク屋に勤めて将来はカスタムショップでも出せたらいいな~的な考えだったんですが、やっぱりバイクの事を専門的に教学びたいな~になって、そして専門学校に行こう!と思いついたらJMCだったんです。「2輪」の事を専門的に教えてくれる学校って少ないじゃないですか。でもJMCにはその学科があったわけなんです。珍しいでしょ、「2輪の学科」って・・・
J:いやぁ~、嬉しいですね~。JMCがきっかけだなんて。きっと、先生方も大喜びですよ!ちなみに、大西選手のポスターを、鯨井事務長が即効で手作り製作して玄関に飾ってますよ♪めちゃくちゃ嬉しそうでした(笑)じゃぁ、学校にも意欲満々で通って成績優秀だったんですね。
↑コチラ鯨井作♪
大:ひゃーーー(笑)成績はわかんないですが、遅刻は学年第3位でしたね~(笑)1年生の頃はなんとなく通ってましたが、2年生になってミニバイクをやるようになり、田村先生から「お前、600やれ」ってススメられたのがレースへのきっかけでしたね。なので田村先生にはとても感謝してますし、西口先生や桑山先生にもお世話になりました。
J:かなり模範的なコメント、ありがとうございます(笑)じゃぁ、ライダー志望で学校に来たのですか?
大:いえいえ、最初はマシンをさわる方が楽しかったんですが、今は乗り手に夢中です・・・
J:普段、トレーニングとかは?
大:僕は全然してないです。ただ、最初(デビューしたあたり)は、やっぱりお金を稼がないとっていう意識が大きかったので、バイトを詰め込んでましたが、今はレースウィーク(レースのある一週間)は入れないようにして、なるだけ、レースの事を考える時間を増やしています。生活に余裕ができたからではなくて、レースのイメージトレーニングみたいなのをしています。筋トレみたいなしんどい事は嫌いなんでしないです(笑)

J:そうですね「イメトレ」ってめちゃくちゃ大事ですもんね。ところで、好きなサーキットはどこですか?
大:岡山です。多分、走り慣れているからだと思いますが・・・。鈴鹿みたいに高速型よりガッツリ!バーン!みたいなサーキットが好きです♪
J: ・・・・・・。 で、では好きなあるいは得意なコーナーとかありますか?
大:やっぱり、最終コーナーですね。
J:おぉー、最終コーナーは出口で決まれば気持ちいいですよね。とてもファンタスティックなコーナーですもんね。
大:ん?ふぁ?ファンタ?・・・。す、すいません、横文字わかんないっす(汗)
J:(爆笑)ではどうして最終コーナーが好きなのか、後輩達に教えてあげて下さい。できれば攻略法も。
大:最終コーナーで決めるには、そのひとつ前のコーナー(マイクナイトコーナー)から考えていかないとダメで、ふたつのコーナーですが、ひとつのコーナーとして考えるべし!なので、いかに最終コーナーの出口でスピード載せられるかはその手前のコーナーから寝かせていけるようにライン取りも考えていく事。

J:大西先生、ありがとうございます(笑)チャンスがあったら是非、サーキットで実際に教えてあげて下さい!ところで、来年からはバイトなしでレースに出られたりするんじゃないのですか?
大:いやいや~そんなに甘くないですよー。ライセンスの昇格は内定を貰っているので、大丈夫だと思いますが、実際に“プロ”としてはまだまだです。今年のレースはまだ残ってますし・・・
※今後の参戦予定は下記にて紹介!
J:そりゃそうだ。レースってそんなに甘くないですね。じゃぁ今後の目標は?
大:そうですね、来年はまだ予定(個人的な希望)ですが、WESTエリア(鈴鹿、岡山)のタイトル狙いと、全日本のスポット参戦(鈴鹿、岡山、オートポリス)を考えてはいます。まぁ、お金次第ですが(汗)あとは岡山(岡山国際サーキット)での“コースレコード樹立”です!一応、今、岡山でチャンピオンに王手をかけているんで、コースレコード付きで決めたいですね。応援に来てください!!
J:ほんとですね!是非応援に行かせてもらいます!目の前でお立ち台(表彰台)の真ん中でのシャンパンファイトを見たいし、チャンピオンになる瞬間も見たいし☆もちろん、来年も快進撃を期待できますね!では最後になりますが、JMCの後輩達やバイク少年少女たちの心に響く一言をお願いします!
大:そうですね~、JMCにいる限りは先生方がついててくれるので安心ですが、本気でモータースポーツをしたいなら卒業してからが「勝負」です。なので、在学中にちゃんと学んでおくのをオススメします(笑)特に2輪に関しては、ここまで教えて貰ったり、体験できたりっていう専門学校はないんでJMCはいいと思います。プロライダーの経験を持った先生も多いし。とにかく中途半端な考えや気持ちではなく、本当にその「道」へ進みたいなら徹底的にやるべきですね。ライダーやメカニックなど、どんな道にしても、やるなら徹底的に!です。
J:経験者の言葉はとても貴重です!ありがとうございます!校長始め、先生方が涙を流して喜ばれると思います(笑)では今後の活躍を期待してますし、みんなで応援してます!がんばって下さい!

大:ハイ!ありがとうございます(^.^)頑張りまっす!
☆☆☆ 大西博規(ひろき)選手 プロフィール ☆☆☆
生年月日:1983年7月28日生まれ 亥年 25歳
出 身 地 :大阪府堺市
レース歴: 5年
趣 味 :バス釣り(ごくたまに)
尊敬する人:親、Jスタイルの森社長
憧れの人 :寺本幸司選手
好きな食べ物:焼肉とスイカ
一 言!:彼女募集中っす(*^o^*)
<今年のレース>
9月21日OKAYAMAロードレース第5戦(岡山国際サーキット)
11月9日OKAYAMAロードレース第6戦(岡山国際サーキット)
11月29、30日 NGK杯鈴鹿サンデーロードレース
9月のレースでチャンピオンが決まるカモ!みんなで応援に行こう!
!⇒大西選手のブログがコチラ♪4耐のレース内容もわかるよ(^0^)
【大西選手の恩師と言っても過言でない、M-TECHレーシング監督 松本氏へも話しを聞いてみた。】
J:今日はよろしくお願いします!まずは何より、4耐優勝おめでとうございます!
松本監督(以下、松):ありがとうございます。
J:この4耐を振り返って、監督目線でどんなレースでしたでしょうか?
松:う~ん、序盤に荒だしいレースでしたね。

J:監督が思う「勝因」はなんでしょうか?
松:ライダー二人の「勝ちたい!」っていう強い気持ちですね。去年の4耐でトップを走りながら勝てなかったという経験があったので、チームクルーの気持ちも今年は強かったですね。元々、今年は出る予定ではなかったんですが、急にオファーがあり、まぁスタッフ全員、去年の“やり残した感”があったのも確かだったので、出場を決めました。その中でライダー二人の気持ちがクルーをさらに動かしたのが「勝因」につながりましたね。
J:つまり「チーム力」ってことですね。実は先日大西選手にインタビューした時に、大西選手は間髪入れずに「勝因はチーム力です」と言い切ってました。監督とライダー、そしてスタッフの皆さんの気持ちがひとつになったんですね。
松:そうですね。単純に結果だけ見れば、2位に1分19秒の差をつけて勝てたんですが、半分はチームクルーで稼いだ数字、もう半分はライダー二人が稼いだ数字だと思っています。まぁ人間なので、やはりライダー自身の意気込みや光ってるものが、クルーの気持ちを駆り立てたんだとも思います。

J:はぁー、なるほど。なんか聞いてるだけでアツイ気持ちになってきました♪さて、大西選手を起用されたのはどんなきっかけでしたか?
松:元々うち(M-TECH)はSUZUKI&ブリジストンというパッケージで参戦して過去に実績も残してきたので、そのルートでオファーがきました。しかし残念ながら“SUZUKI&BS(ブリジストン)”というパッケージでの参戦るすチームはホントに少なく、さらに勝ちに行くのは難しいんです。でもそのパッケージで挑むのが今回の大きな条件でしたので、まずは医王田を主軸に動いていました。で、もう一人をどうしようかと考えてる時に、ブリジストンさんからアイツ(大西選手)の名前が挙がってきたのがきっかけです。まぁ、僕も地方戦(鈴鹿や岡山の)リザルトは見てましたけど・・・。でもねー「ようコケとるやっちゃな~」と思って見てたんですよ(笑)第一印象は、勝つかコケるかといった不安定な要素が大きかったですね(笑)
J: (笑)監督から見て、その頃の彼(大西選手)には何が足りなかったと思われますか?
松:う~ん、冷静さかな(笑)がむしゃらに走れば速くは走れるけど、安定した速さはない。まぁ、若さゆえですかね。でも、今回のレースで大分、矯正しましたよ!そのお陰で大打撃を食らいましたが・・・。レース前(1ヶ月を切っていた)にTカー(予備のマシン)を全損したんですよ、アイツは・・・(笑)
J:え”ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?なんと!そんな話し、先日のインタビューでは聞いてなかったです(汗)その時は怒られたんですか?
松:怒ると言うより「自分のためにならないクラッシュはするな!マシンは俺がなんとかするから。」とだけ言いました。でも大損害でした(泣)
J:うわぁ~凄い損害ですね~(汗)。じゃぁ、本番は1台のみで挑まなくてはならなかったのですか?それって、かなりキツイのでは?
松:ホントにそうなんです、一発勝負的なところはありましたね。なので「今回のレースは“タイム”じゃない。目的は勝つ事なんや!とにかく順位を落とさずにPitに帰って来い!」と懇々と言い聞かせました(笑)そして、テストの時からタイヤの使い方や鈴鹿の特徴や走り方なんかも手取り足取り教えましたしね(笑)レースまでに時間はまったくありませんでしたが、本番用マシンとエンジンを、一週間徹夜続きで製作しレースウィークに挑みました。

↑じゃんじゃん電話が鳴り、忙しそうな松本監督☆
J:そんな厳しい条件の中、レースに対して監督はどんな作戦をたてられたのですか?
松:医王田(1stライダー)には「前半、他のチームは飛ばしてくるけど無視しなさい。あくまでも4時間のレースで最終的に1番でチェッカーを受けるのが目的やから。」と告げました。去年のレースを見ても、ダンロップ勢は前半にアドバンテージ(有利になるように、前半にタイムを稼ぎ差を残しておく)にを築いてくるのは分かっていたので(ダンロップタイヤは後半になるとタイヤのグリップが極端に落ちてくる)、序盤に無理はしない作戦でした。もちろん、Pit Inのタイミングの予定はたてていましたが、流れを見ながらでした。
J:さすが現場経験が多い監督の采配で、きっちり作戦勝ちですね♪ところで、このレースを通じて大西選手に一番教えたかった事ってなんですか?
松:それは一番に「タイヤの使い方」ですね。まぁ8耐と違って4耐は、4時間同じタイヤを使わないといけないので「無駄開け(無駄にアクセルを開けるな)はするな。タイヤを傷めるだけやから」と・・・。当初からマシンに荷重をかけてタイヤをきっちり使うという事ができなかったんです。これは大西だけじゃなく、ノービスの子はほとんどできませんね。なので表面だけささくれたりして凄く荒れるんですが、全日本のライダーはそんな事にはならないんです。でまぁ、そこを徹底的に教えて練習させましたが、最終的にわかったのかどうか(笑)それと、『感謝の気持ちと礼儀』です。アイツがここまでやってこれたのも、いろんな人がアイツのために動いてくれたからで、“人とのつながり”があったからこそ、出場できたレースなわけだし。そこに感謝の気持ちや言葉を持たなアカン!とも教えました。それって一番大事ですからね。
J:ホントですね、確かにいろんな人の繋がりがあってレースは成り立っていますよね。ただ日頃の事でいっぱいいっぱいになって、大切な事なのについ忘れてしまいがちでもありますが・・・。タイヤに関しては、走り終わった後のタイヤを見ればどんな走り方をしてるかすぐわかりますよね。でも大西選手は言ってましたよ。「とにかくこのレースで学んだ事はタイヤの使い方でした。4耐の直後のレースではその成果がちゃんと出ました!」と。やたらとタイヤの話しはしてくれてたので、よほど身になったのではないでしょうか?
松:まぁ、少し伝わったかな?(笑)でもまだまだ、なんでそうなったかが分からずだと思いますけど(笑)
J:松本監督は自らレースに出てらしたので、理論だけでなく経験上からのアドバイスもできますし、ライダーが何を言ってるのか、何を言いたいのかも聞き取れるんですよね。だから若いライダー達にとって説得力があるんだろうな~。
松:そうですね。それは今、全日本で参戦してるメカの時も同じで、ライダーが言ってることは自分の頭の中で整理して砕いて考えますね。まぁこれは余談ですが、“マシンから仕入れる情報量”って多いか少ないかが結構大切なんです。例えば全日本ライダーを僕の横に乗せると、その子は即座に感じるんですよ。「足を換えた?」だの、「○○換えた?」だのって・・・。つまりどんな乗り物に乗っても、その状況を繊細に感じ取る事ができ“情報量”が多いとセッティング能力に長けてる選手なんです。また、そうならないとダメですね。

↑医王田選手
J:確かにそうですよね。理論より“感じる”って事は運転手(ライダーやドライバー)にとって生命線だと思います。近頃は、雑誌などの影響でクルマやバイクを買ってすぐにいじる傾向にありますが、私は反対なんです。クルマでもバイクでもノーマルのポテンシャルってとても高いのに、知りもせずいじってしまう。レース現場でも“セッティングごっこ”が多く見られがちですよね。
松:そうなんです。その本来持ってるポテンシャルを残しつつ、崩していくのって実はとても難しいんです。でも今の若い子らは、何にもわからないのに本や耳で聞いただけですぐさわってしまう。例えば、バイクで言うとフロアアジャストのサス(サスペンション)が着いてるけど、その使い方も知らなければ、意味も解ってない。つまり、マシンの変化が解ってない子が多いですね。
J:なかなか渋いトークになってきましたが、M-TECHさんの今後の予定や目標をお聞かせ下さい。
松:まぁ4耐で勝てたので、次はやっぱり8耐というステージには出たいとは思っています。ただ「自分で作るマシン」で参戦するって言うのがこだわりなんで、勝てるマシンでで参戦して・・・と言うよりも自分自身の“技術力”も高めていきたいので、部品ひとつひとつ開発しながら製作していきたいんです。
でもそうすると時間的な問題があって、お店(京都:M-TECH)がねぇ~。なのでまだまだ検討中です。
J:キャー!期待してます!出られる際には取材に行きますんで、ぜひ宜しくお願いします!出来ればうち(JMC)の学生をインターシップで使って下さい!きっといい勉強になりますんで。では最後に、若手のライダーや今からレースをしたい!と考えてる子供達に熱いメッセージをお願いします!
松:熱いメッセージですか~?(笑)「レース」って基本的にお金のかかるスポーツなんで、これからステップアップして行こうと思ってるなら“スポンサー”さんと付き合っていくわけですが、そうなると“人と人とのつながり”が大いに関係してくるので、そのつながりに“感謝する気持ち”を持って挑んで欲しいと思います。タイムが速いとか、うまいとかの前に、いろんな人の協力の元で成り立ってるわけだから『人への感謝の気持ちや恩義、礼儀』をもっともっと重んじて欲しいです。僕らでもこうやってお店をやったりレースに参戦するのは、そういった“人の縁”があるからこそ。やっぱり最終的に人を動かすのは『感謝の気持ちと礼儀』ですから。
J:うぉーーーーーー!凄いメッセージありがとうございます!!なんか涙が出そうなくらい心に染みてきました。私も心を洗い直します(泣)今日はお忙しい中、本当にありがとうございました!

【取材を終えて・・・】
浅黒く、クリクリと大きな目を動かしながら話してくれた大西選手はなかなかユニークで真っ直ぐな青年だと感じた。取材に訪れた先は、彼がお世話になっている「Baby Face」さんの工場で、彼は黙々と作業に取り組んでいた。彼曰く、「日頃Baby Faceさんにはお世話になってるんで、その恩返しの気持ちを込めてパーツ製作をしています。と言うか、仕事してます(笑)」と照れくさそうに言った。そして、取材直前には「何か飲みます?」と缶コーヒーを買って来てくれ、その気遣いに驚いたが取材の結果、それが松本監督の教えが彼に響いている証拠なんだと確信した。もちろん、彼自身、潜在的にピュアでないと出来ない行動だが・・・。今後の彼の活躍には大いに期待と注目をしていきたい。
京都府伏見に在るM-TECHレーシングを訪れた瞬間、私はとても懐かしい気持ちになった。それは私自身が携わってきたレースへの懐かしさであり、デビュー当時のガレージとオーバーラップしてしまったからだと思う。その理由はどうしてだか今も解らないが・・・。松本氏と話すうち、私もつい熱くなってしまった。恐らく松本氏が持っている「人間性」に共感したからであり、“人と人とのつながり”の下りは同感だったからである。そして氏の周りにはたくさんの温かい人たちがたくさん集まっていた。この日(8/30)は、ガレージで4耐の打ち上げが行われる予定でもあったので、次から次へと人が集まって来たようだ。これも氏が持っている「人間性」の賜物であり、またその友人知人に囲まれている氏の顔は少年のようだった。最後に、松本氏のようにレースを通して若い選手の「人間形成」してくれる、親分はそういない。もしこれから、レースデビューしたいと思う人がいるなら、ぜひ門をたたいて欲しいチームである。そして松本氏に出会えたらその人はととてもラッキーだし、人としてライダーとして大切な物事を体得できると思う。

↑取材日に鈴鹿から送られてきた優勝旗☆
M-TECHのみなさん、取材にご協力頂き、本当にありがとうございました。新しい出会いに乾杯!今後のご活躍、心より期待しております。 JMC一同
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【番外編】
大西選手の取材でBaby Faceさんのオフィスをお借りしました。その節はありがとうござました。
大西選手がとってもとってもお世話になってる池田専務です☆ちょっと照れてる感じ???

今後とも、大西くん共々JMCを宜しくお願いします!
⇒Baby Faceさんとは?コチラ!
取材協力:Baby Face、M-TECHレーシングチーム(アルファベット順)
Fhoto:M-TECHレーシングチーム(一部除く)
取材&文:アリー・アントワネット